The Business Support Report 2025年3月1日号
早いもので、4大聖地訪問のインド旅行から1年経ちました。その前後から建仁寺の座禅会に参加するようになり、今では月例の行事になりました。昨年の8月から管長の小堀老師がご病気になられ法話の時間はお休みだったのですが、今年の1月から又、元気に法話を聞かせていただいています。2月の法話は、無門関第42則女子出定(じょししゅつじょう)です。かなり長文の公案であり、又その解釈も非常に難解な公案です。私なりの解釈であらすじを説明しますと、昔、諸仏の会合があった折に、文殊菩薩が遅れて参加すると、諸仏がそれぞれの所に帰るところであった。しかしその中で、1人の女性が、世尊(お釈迦様)の所で三昧に入っていた。文殊菩薩が、その理由を世尊に尋ねると、世尊は、あなたが直接、彼女に問いなさいと言われたので、文殊菩薩は、彼女を三昧から起こそうと試みますが、それが出来ません。世尊は、12億河沙(がしゃ)下方に,罔明(もうみょう)菩薩がおり彼なら出来ると言われた、するとすぐに表れた罔明菩薩が、指を鳴らすと、彼女は三昧から簡単に目覚めたというものです。菩薩の中で最高位の文殊菩薩に出来なくて、駆け出しの罔明菩薩にそれが可能なのはどういう事か、という公案です。短い時間に老師はどのような説明をされるかと聞いていると、河沙というのは、もともとガンジス川の砂の事で、12億河沙というのは、とてつもなく遠方の事なのだという事で法話は終わったようでした。レベルに応じて話を変えられる話法に、この公案を読み解くカギがあるかもしれないと、変なところで感心した次第です。
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