The Business Support Report 2023年12月1日号
インボイス制度がスタートし、電子帳簿保存法への対応がいよいよ猶予期間が終了することとなりますが、TKCのシステムを活用されている皆様は、あまり心配される事はないと思います。以前からコンピュータ会計になって、その資料の確実性について永年議論がされてきました。ひと昔前までは、遡って訂正のできないTKCのシステムに対して、融通の利かない、使い勝手が悪いと「悪口」をいわれてきましたが、今回の電子帳簿保存法に向けて、会計ソフトの適合性を認定するJIIMA(公益社団法人日本文書情報マネンジメント協会)が認証情報を発表していますが、TKCの各種ソフト(FX2、FXクラウド、e21まいスター等)が真っ先に認証を獲得しています。他社の会計ソフトは、認証を受けるために、訂正・加除の履歴の残るソフトを新たに作成して認証をうける形になっています。又、スキャナー保存についても同様に認証を受けています。今回の電子帳簿保存法は、①電子帳簿、電子書類②スキャナー保存③電子取引の3つが大きな内容です。義務化されているのは、③の電子取引の保存だけです。①と②は、任意ですが、今でもお客様の中には、総勘定元帳の紙による出力を希望される企業様がいらっしゃる場合には、提供させていただいておりましたが、今回の法律の施行により、事前の届出なしに、税務調査で出力を求められた時に、出力すればよい事が明文化されました。
但し、これを機会に経理事務のペーパーレス化について、今一度見直しをお願いしたいと思います。特にスキャナー保存については、あまり進んでいないのが実情だろうと思います。インボイス制度の発足を契機に請求書の電子化の検討をお願いします。㈱TKCでは、国際基準であるペボルインボイスによる請求書に移行しています。但し、押印の廃止の傾向の中で、いざという時の責任の所在を明確化することが、以前にも増して重要性を拡大していることにお互い注意が必要だと思います。
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