The Business Support Report 2023年6月1日号
6月になりました。今年の上半期の締めくくりの月です。6月と言えば、和名で「水無月」と呼ばれます。イメージとしては、梅雨の季節になるのに、なんで「水無月」なんだと思う人がいるかもしれませんが、旧暦の6月は、今の暦で置き換えると7月の季節になるようです。そこから水が涸れ尽きてなくなるという意味の「水なし月」が変化したものだといわれています。「ミナヅキ」というお花があります。紫陽花科のお花のようです。又、「水無月」と言えば、和菓子を思い浮かべる方も多いかと思います。白い外郎(ういろう)の上面に甘く煮た小豆をのせ、三角形に切り分けた和菓子で、京都では夏越の祓(なごしのはらい)が行われる6月30日に半年分の汚れを祓い、残り半分の無病息災を祈念してこれを食べるご家庭も多いようです。いずれにせよ今年の上半期を振り返り、後半期に向けて決意を新たにしたいものです。
今年の上半期の最大の課題は、インボイス制度と電子帳簿保存法でしょう。施行時期が不透明な中で対応が遅れている企業様もおありかもしれませんが、今年の10月からの施行が明確になり、いよいよ本格的な対応が急がれています。一番の問題点は、インボイスの登録事業者が、登録と同時に課税事業者になることで、登録を躊躇する免税事業者が今でも多く存在している事です。クリニックその他の保険制度を取り扱う医師、歯科医師もいざとなると免税事業のままで行くのか、課税事業者になるのか悩まれている方も多いと思います。保育園や施設等の検診を行っている事業者から、クリニックに対して、その対応の確認が行われているようで、その際にインボイス制度の問題を自らの課題として意識された場合もあるようです。また、自らのインボイスの登録は早くに済ませている事業者でも、取引先の免税事業者の対応に苦慮されているケースも多くみられます。1人親方と呼ばれる大工、左官などの建築事業者、農家を対象とする農産物取扱事業者、ハンドメイドを売り物にするハンドメイドショップ、イラストレーターや漫画家、或いは弊社の関与先で意外に多いのが画家等の作家さんです。この問題は、日本におけるインボイス制度の今後も含めて議論が続くと考えられます。担当者にご相談をお願いします。
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