The Business Support Report 2022年4月1日号
先月号で、TKC証憑ストレージサービス(TDS)の概要について、紹介しました。そして、2年間の猶予期間の間に、経理のペーパーレスに向けて検討する時だとお伝えしました。今月号では、そのやり方についてお話ししたいと思います。TKCでは、TDSと共に、銀行信販データ受信機能についてもこの数年力を入れて来ました。ペーパーレスに向けては、この銀行信販データ受信機能とTDSサービスを車の両輪として活用することが大切です。銀行信販データ受信機能とは、インターネットバンキングやクレジットカードについて、情報を受信し、そこから仕訳を起こすサービスです。従って、ペーパーレスを推進するためには、銀行信販データ受信機能を中心に「仕訳」を起こすのか、TDSサービスを中心に「仕訳」を起こすのかを先ず決める必要があります。
それは、企業様毎に相違がありますので、そこの見極めが大切です。例えば、「売上」の計上は、どこから行っているのか、「仕入」や「経費」の計上はどこから行っているのか、によって大きく変わってきます。一つの目安として、仕訳辞書がどのように書かれているのか、をチェックしてください。仕訳辞書が、普通預金のやり取りを中心に書かれている場合には、先ず銀行信販データ受信機能からペーパーレスを図るべきだと思います。銀行信販データ受信機能には、先ず、ネットバンキングの登録が必須となります。ネットバンキングは、かなり浸透してきて、手続きも簡単になり、又,振込手数料が安くなる、或いは自宅で振込手続きが出来るなどのメリットがありますので、先ずネットバンキングの登録をお願いします。そうすれば、銀行やクレジットカードの支払が、自動的にFX(クリニックの場合にはMX)に取り込まれます。そこから仕訳が計上できます。又、使用するごとに「学習機能」が働き、時間の短縮を図ることができます。そうすれば、後は、「証憑」の保管を「TDS」の読み込み機能でペーパーレス化を実現することが可能となります。一方、請求書から「売上」の計上を行っている企業様では、TDSの請求書読み込みから「売上」を計上し、銀行信販データ受信機能により、売掛金の回収等を記帳する方が簡単だと思います。 次に使用料ですが、弊社では、初期設定費用として、今後のサポート料も含めて10万円(消費税別)とし、TISCでのデータ保管料として、月額3,000円+α(消費税別)を標準料金として設定しています。「+α」ですが、保管料がTISCでの使用量によっては、個別に検討が必要になります。例えば、店舗毎にFXを稼働させているような企業様では、店舗毎に3,000円を基準に10店舗ならば、3万円になります。「××明細」などのTVでCMを大々的に行っている企業では、初期設定料10万円(消費税別)、月額3万円(消費税別)を標準としているようです。是非「廉価」で、税法チェックも完全なTKCの銀行信販データ受信とTDSの活用を検討してください。
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