The Business Support Report 2021年9月1日号
新型コロナの感染拡大が止まりません。デルタ株の拡大で緊急事態宣言は、首都圏や関西圏など13都府県に拡大し9月12日まで延長されています。まん延防止等重点措置も三重、愛媛等16県で発出されています。医療崩壊が進行し、終息の兆しが見えないような状況ですが、世界の秋以降の経済活動については、強気、弱気の差はありますが、ポストコロナを見据えた動きが活発化しています。米国では、ワクチン普及や経済対策の効果、雇用環境の改善などを背景に個人消費が活発化し、2021年の実質GDP成長率が6.3%と1984年以来の高成長で、FRB(米国連邦準備理事会)で年内にテーパリング(資産買い入れの段階的な縮小)の開始を決定すると見込まれています。イギリスでは、世界トップレベルのワクチン接種率を背景に、7月19日に日常生活の制限措置を全面解除しています。
国内でも、大手企業を中心にホテルの建設ラッシュが続いています。ハイアットリージェンシー東京ベイが東京ディズニーランドに近い千葉県浦安市に7月12日にオープンしました。又、ハイアットは22年秋に「富士スピードウエイホテル」(静岡)をオープンする予定です。ヒルトングループは、今年9月に、新ブランド「ROKU KYOTO LXRホテルズ&リゾーツ」(京都)をオープンさせ、11月には「ヒルトン長崎」を開業する予定です。ホテルオークラは22年1月に、帝国ホテルは26年春にいずれもインバウンド(訪日外国人客)を見込める京都で開業する予定です。マリオット・インターナショナルは、23年までに100店以上に拡大する予定です。その一方で、既存のホテルや居酒屋などの「コロナ不況7業種」では、資金繰りが悪化し倒産が相次いでいます。上場主要7社の21年3月末の店舗数は、19年12月末に比べて14.5%にあたる1048店舗が減少しています。このように今回のコロナ禍を受けて、財務面で余裕があり、デジタルで新機軸のサービスを提供できる企業とそうでない企業の差が大きく開く「K字型の景気回復」になると予測されています。
政局でも、菅内閣の支持率が低下し、秋以降の自民党の総裁選挙、衆議院の任期満了をにらんだ解散時期など大きな波乱も予測されています。
それでは、我々はどう対処すれば良いのでしょうか?
どんな時でもあきらめず、道を探すことです。全般的な状況を把握し、お客様のニーズを掴み、無駄な経費を削減し、体制を固めて前進しましょう。
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